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  • Shaker Life

     ザ・コンランショップで展開している〈Ann Shaker Highback Chair〉を、インテリアスタイリスト石井佳苗氏の自宅にお届けした。目利きによって選ばれた家具や小物が並ぶ空間に、座面の井草が青々と香る3脚のチェアは、まるで以前からそこにあったかのように自然に溶け込んでいた。素材はオーク、ウォルナット、ビーチブラックの3色展開。石井氏が選んだのは、深みのあるウォルナットである。

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     3色展開の中でウォルナットを選んだのは、石井氏自身にとっても意外だったという。 「最初はオークかなと思ったんです。でも、オークはちょっとカジュアルな印象で。黒いインテリアも多いからビーチブラックも考えたんですけど、それはそれで少し強すぎる気がして。結果的に、意識して合わせるより、少し合わないくらいのほうが自分らしいなと思ったんです。以前はポストモダンっぽいデザインの椅子を使っていたので、思い切ってイメージをガラッと変えたかったというのもありますね」

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     石井氏は都内で3匹の猫と暮らしている。気づけば猫たちはいつものように〈Ann Shaker Highback Chair〉にちょこんと腰を落ち着けていた。座面の井草に爪を立てたり、昼寝をしたり、思い思いに新しい椅子を楽しんでいる様子は、人と同じように猫たちにとっても心地よい居場所になっているのことを物語っている。

     〈Ann Shaker Highback Chair〉は、ザ・コンランショップと福岡の広松木工、そして石井氏による共作で生まれた〈Ann Shaker〉シリーズの椅子である。何度も試作を重ね、細部にまでこだわりを注いで仕上げられた一脚。その思いを、石井氏自身の言葉とともに紹介していこう。

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     シェーカー家具の魅力は、無駄を削ぎ落としたシンプルな構造にある。さらに使いやすさを徹底した実用性、どの角度から見ても美しい比率、職人による丁寧な仕上げ、木の素材感を生かす自然な表現が調和している。Ann Shakerもその一つで、座った時に部材の角が背中に当たりにくいように背もたれの上段と中段は角を落とし、安心して背を預けられる設計に。さらに座り心地を考え、脚の部材は面取りをして手にも自然に馴染む工夫が施されている。

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     「このチェアはハイバックで背中の上の方まで支えてくれるので、自然と姿勢が整う。姿勢が良いということは、体が骨格的にきちんと支えられているデザインということでもある。そのため、座っている姿も美しく見えるのが、このチェアの素晴らしさだと思う。」と石井氏は話す。「私的には、足を掛けられるのもポイント。足に負担がかからないので、とてもいいの」と嬉しそうに語ってくれた。

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     そして、「座面の井草は、納品時まだ青い状態で、2、3ヶ月もすると少しずつ茶色に変わり、どんどん味わいのある色合いになって、変化がとてもわかりやすい素材。まずはその変化を楽しみたい。それに、納品されたときの青々しい香りも格別だった」と石井氏が教えてくれた。

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     ご自宅には、他にもシェーカーにまつわる小物がさりげなく置かれていた。先日アメリカ・ハンコック シェーカーヴィレッジで手に入れたというホウキや、キッチン用品を収納しているシェーカーBOX、そしてシェーカーに関する書籍など、随所にシェーカーのある暮らしの風景が垣間見えた。

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     石井氏は20代の頃からインテリアを学ぶ中で、シェーカー家具のルーツについて知っていたという。アメリカ・ハンコック シェーカーヴィレッジを訪れ、本物の生活や家具づくりを目の当たりにして感じたのは、一周まわって彼らの生活が現代の私たちが求める本当の豊かさそのものだったということ。

     「自給自足で野菜を育て、家畜を飼い、家具やかごといった日用品を身近な素材で手作りし、必要に応じて販売して生活を支えていた。家具は座面を交換すれば長く使えるよう枠組みだけで設計されて、シンプルなデザインゆえに流行に左右されず、修繕しながらずっと使えるでしょ。シェーカーの思想と技術は、現代の私たちにとってのロングライフデザインの原点を示していると思う。」と石井氏は語った。

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    石井佳苗

    アパレル業界を経て、カッシーナ・イクスシーに10年間勤務。店舗VMDや雑貨コーディネイトの外部講師などの経験を積み、インテリアスタイリストとして独立。インテリアだけでなく、衣食住のライフスタイルを中心に暮らしまわりのスタイリングも得意とする。雑誌、書籍、広告、企業とのコラボレーションで商品開発を手がけるなど多岐に渡って活躍。 数年に一度開催されるPOP UP SHOP『DAILY LIFE』、オンラインのインテリア講座『Heima Home Design Lesson』も大人気。。

    Pabahoto by Wakana Baba


    ザ・コンランショップのオリジナル家具シリーズ「Ann Shaker」

     ザ・コンランショップが、スタイリストの石井佳苗氏と福岡県大川市にある家具メーカー、広松木工株式会社とともに共作した、オリジナル家具シリーズ、「Ann Shaker(アン シェーカー)」。

     シェーカー家具ならではの直線的で簡素なフォルムを大切にし、何度も試作を重ねながら実用性を追求した末に完成したAnn Shakerは、「PLAIN SIMPLE USEFUL」という、ブランドの創業者テレンス・ コンランのデザイン哲学も反映しています。

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