Icons at The Conran Shop: Stool 60

「スツール 60」は、フィンランドを代表する建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルトによって1933年にデザインされました。 スツール 60は、軽量で重ねて収納でき、移動もしやすく、スツールとしてサイドテーブルとして、そしてディスプレイ用の台としてあらゆる使い方ができる汎用性を持っています。

スツール60の特徴は「L-レッグ」と呼ばれるバーチ材を直角に曲げた曲げ木の技術です。この革新的なL字型の脚によって複雑な骨組みや支えが不要となり、 美しく合理的なデザインが生まれました。この曲げ木の技術は当時特許を取得しています。
スツール60は4本脚の「スツール E60」とあわせて数百万台が販売され、MOMAの永久コレクションにも加えられました。

スツール60には、45の製造工程があり、素材となるフィンランド国内から集められた樺の木（バーチ材）は、1年間乾燥させたのち、熟練した職人のクラフトマンシップと機械の組み合わせによって加工されます。
フィンランドのインテリアブランドであるArtek（アルテック）は、「アート（芸術）」と「テクノロジー（技術）」という1920年代に沸き起こった国際的なモダニズム運動のキーワードを掛け合わせてつくられた言葉で、「家具を販売するだけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目標に掲げた4人の若者によって作られました。
スツール60は、フィンランドのトゥルクにある自社工場「A-ファクトリー」で1935年から現在までほぼ同じ製造方法で作られており、アルテックを象徴するデザインのひとつになっています。

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  Our 2021 exclusive

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  A Conran Shop-exclusive take

約90年の歴史を持つスツール60は、これまでに何度も著名なデザイナーやブランドとコラボレーションを行ってきました。最近では、2019年に日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念した「スツール 60 カラリン」が、建築家兼デザイナー 長坂常によって作られ、伝統的な日本工芸技術を取り入れた試みが、革新的で斬新な表現として世界中から注目を集めました。2017年に発売されたファッションブランドSupreme（シュプリーム）とのコラボレーションでは、座面をチェッカー柄にアレンジした印象的なデザインが評判となりました。
ザ・コンランショップでも3度にわたりスツール60とのコラボレーションを行っています。

一切の無駄を省いたフォルムであらゆる環境に馴染む普遍的なデザインのスツール60は、不朽の名作として今もなお世界中で愛され続けています。