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      Icons

      on 09-April-24

  • Icons at The Conran Shop:Standard Chair

    シンプルで美しいフォルムが魅力的なStandard Chairは、自らを「Constructeur (建設家)」と称したフランスのエンジニアであり、デザイナーでもある、ジャン・プルーヴェの構造哲学に基づきデザインされました。

    スタンダードチェアは建築を思わせるような金属製の美しい三角形の後脚が特徴的ですが、これは彼が人が椅子に座った時に後脚に最も負担がかかるという椅子の本質を見抜き、 より大きな重さがかかる後脚に太さを持たせた中空の鋼板を使う事で、安定感のある座り心地を実現した極めて合理的な構造に基づいています。

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    娘のカトリーヌ・プルーヴェの証言からも感じられるように、プルーヴェは自らの手を動かすことこそデザインの過程にとって最も重要であると信じ、様々な試作品を製作しました。
    「新しい製品を開発するとき、父は下書きを描くとすぐに工房の製造機の前へと移動し、試作品作りに取り掛かっていました。父のデザインのすべては工房であったアトリエジャン・プルーヴェで開発、 製造されていました。同日の夕方には、もう最初のスケッチを捨て、工房の仲間とともに一連の試作品の中から完成形を見出し、生産上必要な実測図面の作成を始めていました。現在、 父のオリジナルスケッチがほとんど残っていないのには、こういった理由があったのです。」

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    第二次世界大戦中に鉄不足によりビスすら使用しない全て木材で作られたシェーズトゥボワを完成させたり、 あらゆる素材のクッションが付いたモデルや、輸送を容易にするために分解が可能な組み立て式のモデルなど状況に合わせて創意工夫がされ、 1950年に現在のスタンダードチェアのモデルとなっているチェア(Chaise Metropole No.305)が作られました。

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    「PLAIN, SIMPLE, USEFUL(無駄なく、シンプル、実用的)」をデザイン哲学に掲げるテレンス・コンランとジャン・プルーヴェとの間には、多くの共通点が存在します。 そんなテレンスが設立したザ・コンランショップでは、創業以来多くのプルーヴェ製品を取り扱い、2018年には世界で初めてザ・コンランショップのためだけに作られた数量限定特別モデルが登場しました。

    2000年代までフランス国外での認知度が低かったジャン・プルーヴェの作品ですが2002年にヴィトラ社が復刻し販売を開始した事で世界的に注目を集めるようになり、今ではヴィンテージ品はコレクターアイテムとして希少価値が高くなっています。

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    • Jean Prouve

      フランス、パリ生まれ。工芸家の父とピアニストの母のもと、、アール・ヌーヴォーの一大拠点であったナンシーの地で多くの工芸品に囲まれて育つ。
      1916年、金属工芸家、エミール・ロベールのもとに弟子入り。1923年に独立。鉄製のランプやシャンデリア、階段の手摺などの製作・デザインを手掛けた。1930年、マレ=ステヴァン、ル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアンらと共に、「ロジックとバランスと純粋性」をマニフェストに掲げる現代芸術家連盟(Union des artistes modernes)の創立メンバーとなる。 戦時中は、レジスタンス運動に積極的に関わり、その政治活動は広く知られるところであり、1944年にはナンシー市長に選出された。
      1957年、ジャン・プルーヴェ建設を設立。1971年、パリ、ポンピドゥー・センターの国際設計コンペにおいて審査委員長を務めた。

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