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  • 料理家の冷水希三子氏に、ザ・コンランショップ 新宿店でEthnicraftのモザイクラックとステアーズコラム、2つを使って収納術の設えをして頂いた。

    ザ・コンランショップの器や収納グッズに加え、冷水さんが普段から愛用しているキッチン道具を取り入れた、料理家ならではの繊細な設えは、細部にまで拘りを感じることができる。見せる収納と隠す収納のバランス、そして、暮らしの中での道具の在り方や、美しく使いやすく整える工夫が感じられる空間は、見る人に新しい発見とヒントを与えてくれているようだ。

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    <間仕切りであって、間仕切りではない収納>

    日常使いの道具たちを、ただ隠すのではなく、暮らしの一部として見せながら整える。そんな料理家ならではの視点で生まれた収納術が光る空間。モザイクラックは収納であると同時に、空間をやわらかく区切る役割も担い、間仕切りのようでいて、視線も光も遮らない。機能と美意識が共存する、心地よい暮らしの工夫が詰まっている。

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    ご自宅でも実際に愛用されているシェーカーのオーバルボックスには紅茶のセットを収納。ザ・コンランショップでも人気のペーパーボックスには、カトラリーやナプキンなど、テーブル周りを彩るアイテムが収められている。シンプルで美しい収納は、使い勝手の良さも兼ね備えているのである。

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    今回は冷水氏のご自宅にお伺いし、実際の収納術を見せていただいた。 都内のヴィンテージマンションをフルリノベーションしたその空間は、玄関を入った瞬間に「さすが料理家の住まい」と感じさせるほどの、広々としたキッチンと数え切れないほどの器や調味料が印象的だ。所狭しと積み上げられた器の数々に、思わず目を奪われてしまった。

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    部屋の四隅には、形も質感もさまざまな棚が置かれ、そこには素材ごとに器が収められている。無造作に見えるその陳列も、不思議と絵になっている。なかでもLDKの奥にある、大量の器が収納された棚は、Ethnicraftのモザイクラックと同様に背面がなく、手前からも後ろからも器を取り出せる仕組みになっている。この棚は、大阪を拠点に家具の製造・販売を行う「graf」に、20年ほど前に特注で作ってもらったものだという。

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    ご自宅でお料理教室を開催するなど、仕事柄多くの時間をキッチンで過ごすという冷水氏のキッチン上の棚には、旅先で買い集めたスパイスや調味料の瓶が整然と並んでいる。「普通はここにお皿とか器を置くんでしょ」と笑うが、さすが料理家、棚の上までもが使い勝手を考えた配置になっているのだ。器と同様、普通の家庭ではなかなか見かけない数の調味料の瓶がずらりと並ぶ様子には圧倒される。これだけの量をどこにしまえるというのだろうか。基本的には買ってきた容器のままではなく、保存性が高く見た目も整うようにと、詰め替えているのだという。

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    スパイスや調味料はもちろんのこと、お米や豆類、さらには食器洗剤に至るまで、すべて瓶に詰め替えて使っている。手間はかかるが、そのひと手間が日々の料理を気持ちよくしてくれるのだ。

    冷水氏に、これぞという収納があるか尋ねると、ヴィンテージのガラス扉の棚からそっと取り出して見せてくれた。それは、茶器を収めた器だった。 まるで最初からセットであったかのように茶器がぴたりと収まったその姿は、まるで一輪の花のように優美であった。

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    すでに1000個以上ある器は今後も増えていくという。「いつも買ってから置き場所を決めていて、入りきらなかったら友人に譲ったり、フリマに出品したりしている」と教えてくれた。 どこに置こうか...と考える時間も、日常のささやかな楽しみの一つなのだという。
    これからも日々アップデートされていく器の数。冷水氏のチャーミングな人柄と、収納上手、いや、もはや"置き上手"とも言える手腕ゆえに、さりげないものまですべてが計算され尽くしているかのように感じられる、そんな素敵な空間だった。

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    冷水希三子

    料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理にまつわるコーディネート、スタイリング、レシピ制作を中心に、書籍、雑誌、広告などの仕事をしている。


    スタイリングに使用した主なアイテム


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