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  • ザ・コンランショップ 東京店に併設するレストラン「Orby Restaurant」のヘッドシェフ・紺野真氏に、ご自宅で実際に飾っているお気に入りのヴィンテージ小物や、ザ・コンランショップが取り扱うハンドクラフトのキッチン用品を用いて、独自の収納術を提案していただいた。

    今回の設えには、Ethnicraftの「Mラック スモール」と「ピルエット ブックラック」、そして「ノルディック サイドボード」の3つを使用。Mラック スモールは、縦横自在にレイアウトできる優れたラックで、今回のようにサイドボードの上に重ねて使うアレンジもおすすめである。

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    <時間を経た静物の収まり>

    旅先で見つけたお気に入りの小物や詩集など、時を経て風合いや表情を豊かに変化させた品々を、あえてランダムに見せる収納として配置した空間は、その人の生き様を映し出すような、息のかかった設えとなっている。見る人の心をわくわくさせ、どこかノスタルジックな気持ちを呼び起こすこの収納術は、独自の視点とセンスで器に盛る料理のあり方とも深く通じ合っている。

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    今回訪れたのは、都内にありながら点在する緑地に囲まれ、窓の外にはまるで森の中にいるかのような瑞々しい緑が広がり、室内のあちこちにも観葉植物が置かれた自然豊かなお住まい。こちらで奥様と2匹の猫と暮らす紺野氏。「ほとんどお店(ザ・コンランショップ 東京店)に持って行っちゃったからさ」とにこやかに話す紺野氏のご自宅には、それでもまだお気に入りのヴィンテージ小物や器が美しくディスプレイされ、居心地のよい空間になっていた。ご自宅での収納について伺うと、紺野氏は"見せる収納"を、奥様は"しまう収納"を好むそうだ。真逆のスタイルのようでいて、お互いの好きなものが心地よいバランスで調和しているのが印象的だった。

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    リビングの棚には、作家ものの器や蚤の市で見つけたヴィンテージアイテムなどが、整然と並んでいる。素材や色ごとに分けて収納するのではなく、好きなものを自由にミックスして並べるのが紺野氏のスタイル。実は古物商の免許を持っており、古いものへの愛着は深い。値段が高くても安くても関係なく、デザインや「なんだかこれイケてるな」という直感で集めているという。「経年変化しているものって、年代や生産国、作家ものか大量生産かにかかわらず、同じ人が選ぶと自然と共通点が生まれて、まとまるんですよね」そう語る姿からも、古物への深い愛情が伝わってきた。

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    キッチンの棚はオープンシェルフで、リビングに置かれた棚とはまた違った雰囲気を放っている。この棚は、今の自宅に引っ越してから紺野氏が自ら手作りしたものだという。カトラリーを収納できる小さな引き出しが付いているなど、手作りならではの使い勝手の良い工夫が随所に感じられる、なんとも素敵な棚だ。一番上には、大皿がディスプレイのように置かれていたが、これも普段からご自宅やお店で実際に使っているもの。奥様は、「丸い時計と同じように、丸いものを置くことでディスプレイを兼ねているんです」と、そのユニークな飾り方について教えてくれた。

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    いつも「いいな」と思ったものはまず購入し、そのあとで「どこに収納しようかな」と考えるという。器は同じ種類を揃えるのではなく、さまざまな器を自由に組み合わせて料理に使うことが多いそうだ。ご自宅にある器や家具も、自身の店「uguisu」や「organ」の店内でも使われることがあり、その時々で行き来している。ご自宅とお店の間に明確な境界はなく、常にお気に入りのものに囲まれて暮らす。そんな空間を大切にしている様子が伝わってきた。

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    棚には、まだ使い道が決まっていない逸品も並んでいる。どうしても欲しくて手に入れたものの、フレンチが中心の料理にはなかなか出番がないというお椀や、一目惚れして購入した木製のトレイは、今はディスプレイのように棚に飾られている。それでも、いつか紺野氏の料理の一部として使われる日を静かに待ちながら、棚の中で存在感を放っているのだ。使い道が決まっていなくても、心惹かれたものはまず手に入れるという紺野氏の姿勢が、空間に独自の魅力を生み出している。

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    紺野氏がご自宅で最も長く時間を過ごすのが、ザ・コンランショップで購入したイームズラウンジチェアとオットマンを置いたこの空間だ。旅先で見つけた小物に囲まれながら、コーヒーを片手にゆったりと過ごす時間を何より楽しんでいる様子だった。その姿は、まるでカルセリに腰掛けるテレンス・コンランを彷彿とさせていた。

    紺野真

    1969年東京生まれ。料理人。
    高校卒業後、アメリカに移住。18歳-28歳までの10年間をカルフォルニアで過ごす。大学に通いながら飲食店でのアルバイトを始める。帰国後、カフェやフレンチレストランでサービスをしながらワインを学び、2005年、三軒茶屋「uguisu」をオープン。自然派ワインブームの火付け役的存在となる。2011年、西荻窪に2店舗目の「organ」をオープン。2023年11月よりザ・コンランショップ 東京店に併設する『Orby Restaurant』のヘッドシェフを兼任している。


    スタイリングに使用した主なアイテム


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