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on 13-May-25
今回私たちは、買い付け合間のランチとディナーで存分にタイ料理を楽しんだ。タイ料理は、豊かな風味とバランスの取れた味わいで世界中の人々を魅了している。
甘味・酸味・辛味・塩味・苦味の五味が巧みに組み合わさり、一皿の中で多彩な味覚を楽しめるのが特徴だ。代表的な料理には、トムヤムクン、グリーンカレー、パッタイ、ガパオライスなどがあり、
それぞれ独特の香辛料やハーブが使われている。特に、レモングラス、タイ生姜、バイマックルー、ナンプラー、ココナッツミルクなどの食材がよく使われ、
これらがタイ料理特有の風味を生み出している。また、辛さが特徴的である一方、辛味を和らげるために砂糖やココナッツミルクがバランス良く使われることも多い。
タイは地域ごとに料理の特色が異なり、北部は比較的マイルドな味付け、東北部は辛く酸っぱい料理が多く、南部はココナッツを多用し、シーフード料理が豊富。屋台文化も発達しており、
手軽に本格的な味を楽しめるのも魅力の一つ。タイ料理は、単なる食事にとどまらず、タイの歴史や文化、そして人々の暮らしと深く結びついていることを私たちは学んだ。その中で印象に残った食堂やレストランをいくつか紹介してきます。
バンコクのチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットに隣接する場所にある大衆食堂。野菜炒め、豆腐料理、カレー、スープ、春雨炒めなどの定番メニューがカウンターに並び、セルフサービス式で好きな料理をピックアップできるヴィーガン・ベジタリアン系の食堂。仏教の教えに基づき、動物性の食材を一切使わない料理を提供している。どれも30-40バーツ(150円前後)くらいで、手軽にヴィーガンのタイ料理を楽しむことができる。
このような食堂は、オープンエアースタイルが多く簡素で清潔感があり、プラスチック椅子とテーブルがぎっしりと並んでいて、観光客と地元客が入り混じるにぎやかな光景が広がる。典型的なタイならではのローカルな活気と素朴で親しみやすい雰囲気が特徴な庶民派食堂だ。
春雨、もやし、パクチー入りの生春巻きとヴィーガンパン、揚げ豆腐と香草。
バンコクで本格的なボートヌードル(クイッティアオ・ルア)を堪能できる名店のひとつとして、地元の人々や観光客から高い支持を受けている人気店。濃厚なスープと一口サイズの小さな器で提供されるボートヌードルは、タイの伝統的なストリートフードの中でも特にユニークな存在であり、その味を忠実に再現しているのが、このデリシャス ボートヌードルである。ボートヌードルの由来は、タイの運河で小さなボートに乗って販売されていたとこにある。
船の上で簡単に調理し、すぐに提供できるようにと考案されたこのスタイルのヌードルは、スープに牛や豚の血を加えることで独特のコクと深みを持たせ、ハーブやスパイスの香りがふわりと広がる、非常に風味豊かな一杯となっている。
チェンマイにある、美しい自然と創造性にあふれた予約制レストラン。店名はタイ語で「いい天気」という意味を持ち、その名の通り、爽やかな風と緑に囲まれたロケーションが訪れる人々を魅了している。都会の喧騒から離れた静かな環境で、ゆったりとした時間を過ごしながら、タイ北部ならではの食材を使った創作料理を楽しめる、まさに"美味しさと癒し"の隠れ家である。
オーナー夫妻は元広告業界出身で、感性豊かなクリエイターたちによって運営されていて、料理だけでなく、インテリアやプレゼンテーション、空間づくりにまでこだわりが感じられる。店内はモダンでありながらも自然素材がふんだんに使われ、まるでアートギャラリーのような佇まい。外には広がる田園風景と山並みが望め、チェンマイの四季折々の美しさを堪能することができる。
Ahh karddの料理は、いわゆる固定のメニューではなく、旬の食材とインスピレーションに基づいた"シェフズテーブル"スタイルで提供。タイ料理の伝統的な要素をベースにしながらも、そこに西洋的なテクニックや発想を取り入れることで、まったく新しい味わいを創出している。
カリカリ豚をもち米に乗せ一緒に食べるカオニャオ・ムーグローブという料理は、タイでは人気料理の一つ。Ahh karddのように、テーブルコーディネートから料理の見た目も楽しめるようなレストランで、私たちは買い付けの手がかりを多く得ることができた。少しお値段の張るレストランだが、素敵な場所が素敵なヒントをくれると実感させられたレストランだ。
チェンマイで人気のハーブ鍋専門店で、地元の人々はもちろん観光客からも高い評価を得ている。新鮮な地元野菜やシーフード、肉類をたっぷり使い、特製のハーブスープで煮込む鍋料理が看板メニュー。スープは爽やかなレモングラスやバイマックルーなどの香りが広がり、体に優しく滋味深い味わいが特徴。店内は木の温もりが感じられる落ち着いた空間。ヘルシー志向の人にもおすすめで、チェンマイの豊かな食文化を手軽に楽しめる一軒。
具材は新鮮な地元野菜、きのこ類、豚肉など種類が豊富で、自分好みにカスタマイズできるのも魅力。スープに具材のうま味が溶け込むことで、時間が経つほどに味が深まる。ここは石井佳苗氏が以前に一度訪問したことがあり、もう一度食べたいということで、オススメの店でもある。チェンマイの自然の恵みとタイのハーブ文化を一度に堪能できるハーブ鍋の専門店。
チェンマイにいながらにしてタイ南部・ハジャイ地方の本格的な味を楽しめる名店。店名の「ムー・トン」は「金の豚」を意味し、縁起の良さも感じさせる印象的なネーミングとなっている。ここで提供されている麺料理は、南部のスパイス感や独特の調味が特徴で、タイ北部の味付けとは一味違った新鮮な体験を味わうことができる。
豚バラ肉をじっくりと揚げて作る「クリスピーポーク」は、外側がパリッと香ばしく、中はジューシー。麺の柔らかさとのコントラストがクセになる逸品。麺もセンミー(とても細いライスヌードル)、センヤイ(幅広のライスヌードル)、バミー(中華風の卵入り小麦麺)から選ぶことができる。私たちのオススメはバミー。細く黄色い麺で、カリカリ豚と絡めると食感や味のバランスが最高だ。何度でも食べたくなるこのカリカリ豚麺は、今回沢山食べたタイ料理の中でも一番の推し麺である。
チェンマイ中心部から車で2時間、メーセンの村に高床式住居で暮らすチャンシー氏一家を訪問し、おもてなしを受けた。自然の恵みを活かした素朴な料理だが、手料理の温もりを感じることができた。カレン族の食事では、手で食べる文化がまだ根付いている。特に伝統的な場面では、もち米やおかずを手でつまんで食べるのが一般的。現在ではスプーンやフォークを使う場面も増えているが、特別な日や田舎の暮らしでは、今も手で食べる習慣が残っている。私たちもその文化を重んじるべく手で頂いた。
主食は竹筒の香り豊かなもち米。副菜には森の野菜や山菜、タケノコ、キノコと川魚の炒め物。基本的には野菜中心のヘルシーな食事である。もち米は一口大に丸め、おかずを絡めて食べるスタイルで、指先の感覚を大切にしながら味わった。カレン族の食事は、過度な調味を避け、自然の味わいをそのまま楽しむのが特徴で、環境に寄り添う暮らし方が食文化に表れている。
今回の買い付け旅を通して、様々なタイ料理を食す機会があったが、自然の食材の色や味を活かし、器や設え、また盛り付けなど見た目でも楽しむことができた。タイ料理は、ハーブやスパイスを多用しているが、素材の素朴な味を大切にしている北タイ料理は、米が主食であり、旬の食材を大切にする点が、日本食にも通じる物を感じた。
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